法話

ポッドキャスティング配信データ
ポッドキャスト番組
左のアイコンをiTunesのウィンドウに
ドラッグ&ドロップして登録できます。
iTunesのダウンロードはこちらから

「祈る」

法話   2017/03/04
2017年03月04日放送

近年、祈るという行為が心身に良い影響をもたらすという報告が精神神経免疫学という医学の分野でなされているようです。
ラジオをお聴きの皆様の中にも、たとえばお仏壇の前で手を合わせ、祈ったり願ったりされる方もおいででしょう。
私たち僧侶は読経の結びに必ず「回向文(えこうもん)」というものをお唱えいたします。回向(えこう)とは自身の善業によって生じた功徳を、他のものに巡らしたむけんと祈る事です。
本日はその回向文(えこうもん)の中でも最も短い「普回向(ふえこう)」というものをご紹介いたします。普回向(ふえこう)の「普」はあまねくの意味です。
次のようにお唱えいたします。
「願わくは、この功徳を持って普く一切に及ぼし、我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを」
と、このようにお唱えいたします。
意味は次のようなものです。
「私は願います。今お勤めしたこの功徳が、私たち人間を含めた生きとし生けるもの全てに巡り行き渡りますように。そして人々がお釈迦様の教えに即した生き方ができますように」
という意味です。
さて、私の勤めるお寺に、月に一度、今年小学生になったお子さんと、そのお母さんがお寺へお参りに来られます。その子のお父さんが眠る納骨堂の前へ手を合わせに来られるのです。納骨棚の前でお経を唱え、最後に一緒に普回向(ふえこう)をお唱え、手を合わせます。
手を合わせるその子の姿に、私は命の尊さを感じます。
気がつけば三月。北国も長い冬を過ぎ、これからお彼岸を迎えます。ご先祖様からのご縁を通じて、今を生かされているこの命に感謝をし、皆様の安心(あんじん)を祈ります。
今日という日が、皆様にとって良き一日となりますように。
「願わくは、この功徳を持って普く一切に及ぼし、我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを」
合掌

札幌市 瑞現寺
斎藤 徳光

最新の法話
2018年06月09日
2018年06月02日
2018年05月12日

一覧へ戻る