法話

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「あなたの帰る場所」

法話   2016/08/13
2016年08月13日放送

なぜ、お仏壇の前で手を合わせるのでしょう。
  なぜ、お墓に花を手向けるのでしょう。
お盆はご先祖様が帰ってくる日です。
人は亡くなって長い旅路に出られるといいます。その旅がさみしくないように、生前の思い出をたくさんもたせてあげてくださいね、とお通夜の席でも聴いたことがあるかもしれません。
では、旅とは何なのでしょう。
作家の池澤夏樹さんは、「自分が旅だと思って一歩踏み出した時から旅は始まる」と言います。近くのスーパーへ行くにも、お母さんからすればただの買い物、3歳の子にしてみれば、スーパーに一人で行くことですら冒険となるように、目的地がどこであれ自分が旅と思った瞬間から、その歩みは旅となります。
そして旅にはもう一つ条件があります。
それは、帰る場所があるということ。
帰る場所のない旅は、それは放浪となってしまいます。
放浪は常に不安と恐怖とがつきまといます。
今は亡き人が帰る場所は、ご自宅のお仏壇であり、お墓であり、そしてお寺です。つまり、あなたが手を合わせて祈る場所、そこが亡き人の帰る場所。私たちが花を手向け、香りを焚き荘厳し、手を合わせお経をお唱えする時、そこが帰る場所となり、ご先祖様は安心するのです。
そして、そこは亡き人やご先祖様の帰る場所ばかりでなく、手を合わせているあなた自身の帰る場所でもあります。ご先祖様を供養するとき、なんだか安心な気持ちになるのは、そこがあなたの帰る場所であり、ご家族や、ご近所の方、遠いご友人、すべてのご縁によって生かされているあなた自身のいのちに気づく場所だからなのです。

北斗市 広徳寺
高橋 正英

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