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「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」

法話   2015/09/19
2015年09月19日放送

朝晩寒くなると吐く息が白くなってきます。体内から出る温かく湿った吐息が、空気中の小さな塵に触れて、水滴を作り、白く見えます。寒くなればなるほど息は白く見えます。
しかし気温がマイナス三十℃を下回る南極大陸では息は白くならないのです。 南極で吐く息はいつも無色透明です。これは空気中に塵や埃、水滴の元になるものがないからです。
その南極には最近、各国の研究者や多くの観光客が訪れ、本来は存在しない生物が入り込む危険性が高くなっています。観測隊員は種や胞子、土などの持ち込みがないか荷物や体、特に靴の底を厳しく洗浄するそうです。
さて、私の暮らす南富良野町は種ジャガイモの収穫期を迎えました。皆さんの食べるジャガイモの親を育てています。種イモ農家の方は、畑に入る前に靴とトラクターのタイヤを念入りに洗います。これは畑の土とイモをきれいに保つためです。農家の方が靴の底を洗うのは、畑を未来へと繋いでいくためです。
禅の言葉「脚下照顧」とは、自分の足元を見てよく反省しなさいという意味です。「脚下照顧」、足元の埃や塵、目に見えにくいものにも心を配り常に点検する、そういう生活をしなさいということなのです。

南富良野町 全昌寺
大神 裕全

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