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「お粥」

法話   2015/02/28
2015年02月28日放送

本日はお粥についてお話します。
 私は風邪をひいた時、よく食事するものはお粥です。胃が弱り、消化不良を起こしやすい時のお粥は、お腹に優しく、こころや体が温まります。
 また、曹洞宗の僧侶は必ず坐禅の出来る専門僧堂で修業します。修業は坐禅や作務だけでなく、食事もまた禅の修行とし、お粥を中心に大豆や野菜を使った精進料理を食します。
 永平寺の道元禅師は、中国留学中の食の修行をもとにして、『典座教訓(てんぞきょうくん)』と『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』という書物を著しており、その中で『赴粥飯法』の「粥有十利(しゅうゆうじり)」では、おかゆの十の効能をあげております。
 「一つには顔色をよくし、二つには体力を増す。三つには寿命をのばし、四つには食べ過ぎがないので楽である。五つには話し方がさわやかになり、六つには胸につかえない。七つには風邪をひかないし、八つには空腹がいやされ、九つにはのどの渇きが消え、十には便通がよくなる」というものです。
 ここまでお粥一品に対して、挙げられているのは、それだけ少量のお米でも満足感が味わえるし、汗ばむほどの保温効果のある健康食であるからです。
 そしてこの十の徳は八百年以上前より伝わる精進料理だけに留まらず、現在にも十分通用し、離乳食や低カロリー食品としてダイエットに利用されるほどの注目されている料理なのです。
 しかし現代の私たちの食事は、コンビニや格安のチェーン店などで気軽に食事をとることが出来る便利性がある反面、偏食や暴飲暴食になりやすいのです。
皆様も、食事をするということは、様々な生命をいただいていることに加え、今回、お粥を例にしましたが、ただ食べ物を「もの」として口に入れるのではなく、体を養う良薬になることを感じて食べ物をいただいて欲しいと思います。

滝川市 円覚寺
本川 芳龍

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