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「怒り」

法話   2014/03/29
2014年03月29日放送

本日は御仏のみ教えの中でも、一番守ることが難しいと言われている「不瞋恚戒(ふしんにかい)」についてお話をさせて頂きます。
瞋恚(しんい・しんに)とは「怒り」のことでございますので、不瞋恚戒とは「怒りに燃えて自らを失わない」という教えです。何故御仏様は怒りに燃えてしまう事を戒めておられるのでしょうか? 其れは、怒りの原因は多くの場合自分中心に物事を考えてしまうからだと思います。
仏教では私たちの住まわせて頂いているこの世界を「娑婆」と言います。これはインドの古い言葉で「サーヴァ」という単語から来ているのですが、「異なる物が寄せ集まっている」と言う意味です。 仮にこの世が全て自分のもので自らの支配下に置く事が可能であれば、何でも思い通りに事が運ぶのでしょうが、自分以外のもので出来ている世の中ですから、そうは行かないのが当たり前です。
そんな訳で「娑婆」の事を日本では「耐え忍ばなければならない世界」と言う意味で「忍土」などと言ったりもします。
ところが私達はいつしかこの事を忘れてしまい、何でも自分中心に考えてしまい、物事が思い通りに行かない場合にイライラしてしまうのではないでしょうか。
苛立っても何も解決しないどころか、自分の神経も疲れるし、周りの方々も嫌な気持ちになるでしょう。
苦しみから開放され安心して暮らせる方法を教えて下さっている御仏からすれば自己中心的に考えてむやみに苛立つ事はよくないことなのです。
イラッとした時は、一歩立ち止まり心の中の空気を入れ換える様にしたいものです。
仏壇の前に心静かに坐ってみるのもいいでしょう。
あらゆるものに支えられて自分の命が生かされている事に感謝し毎日を楽しく過ごしたいものです。

札幌市 天童寺
大熊 眞龍

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