法話

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2010年3月13日放送

法話   2010/03/13
2010年03月13日放送

道元さまは、人にものを言う時には、その言葉が御仏の教えであるか?その人の幸せとなるか?今言うべきなのか?と三度考えた後相手の幸せを願って言いなさい、と説かれました。相手の立場に自分を置き換えて考えることをしなければ時として、人の心を傷つけたり、諍(いさか)いの元ともなります。又、自分では良いことをしてあげたと満足していても相手にとっては「迷惑」と思われる事もあります。
数年前の正月でした。Aさんの家で年始のお経のあと、私が「今年は孫さん達は来ないのですか?」と尋ねると「何が不満なのか嫁が連れてきてくれないのです。方丈さんから正月くらい顔を見せてやりなさい、と言ってくれませんか?家の人が淋しがっていますので」とお母さんから頼まれました。私はお嫁さんと同級生です。心配になり電話をしました。
すると彼女はこのように話してくれたのです。「お父さんもお母さんも、とても良い人です。でも子供達を連れて行くと、甘やかして夜も遅くまで起こしています。毎月小遣いを決めて、高価な物は誕生日まで我慢させているのですが、一万円もする物もすぐ買って呉れるのです。この頃は、欲しい物があるとお爺ちゃんに電話して買ってもらうと反抗したりします。ですから子供の教育の為にも連れて行けないんです。方丈さんから、うまくお母さんに伝えて下さい。」と言われました。
納得した私は、数日後、注意深く、相手を傷つけないように、おばあちゃんにお嫁さんの気持を伝えました。すると、おばあちゃんは「私も子育ての時、同じ事で悩んだ事があったのに、すっかり忘れていました。本当に良く分かりました。」とお礼まで言ってくれたのです。
そして次の正月には賑やかな孫達に囲まれた幸せ一杯のAさん御夫婦とお嫁さんの笑顔が私を迎えてくれたのでした。

枝幸町 長林寺
島崎 敬三

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