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「時を経て頂く教え」

法話   0201/08/06
2016年08月06日放送

平成十六年七月十六日、師匠である父がこの日亡くなり、今年で十三回忌を迎えました。
今から十二年前、師匠が亡くなった時、私はまだ大学生でした。卒業後、二年間の修行を経て副住職となり、二十九歳の時、住職に就任致しました。
住職になり六年が経ちますが、今でも師匠が最後に私に残した言葉が胸に深く刻まれています。
その最後の言葉は「いいか。手八丁口八丁の坊さんにはなるなよ。一生懸命勉強して有難い坊さんになってくれよ。お寺を頼んだぞ。」と言い息を引き取りました。
それからの今までの時間、その言葉を胸に抱き歩んで来ました。まだまだ師匠の思いに叶う事は出来ていませんが、その言葉が私の心の支えであり目標なのです。
もう二度と師匠に会う事も、声を聞く事も出来ませんが、私は今でも師匠と共に歩み生きているのです。
禅語で「以心伝心」という言葉があります。意味は、文字や言葉を使わなくてもお互いの心と心で通じ合う事。師から弟子に心から心に伝える、佛の教えを正しく伝える事を意味します。
たとえこの世に生が無くなっても、ただ、ただ真っ直ぐ素直に心を見つめると、そこには必ず師匠の教えが私の心に聴こえてくるのです。
悩み苦しい時こそ、自分本位になるのではなく、師匠ならどういう答えを導き出すのだろうかと向き合うのです。
師匠と向き合う事は仏様と向き合う事です。身も心も素直に向き合う事が以心伝心なのです。
皆さんには、そのような方はいらっしゃいますか?家族でも、御先祖様でも、友人でも結構なことです。
今一度、心をもって心で伝えてみて下さい。必ずそこには、正しき道へと導く光を照らしてくれるでしょう。

七飯町 光現寺
星見 拓禅

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